悪の教典(上下)_貴志祐介

凄く面白い。面白かった。
上下巻ありますが、一気に読みました。
上と下で違うテーマで書かれているのかなと想像しました。


上→完璧な蓮見教諭が、いかに人をコントロールしているのか。
下→学校で起きる人をあやめ方。

上の話

個人的には、上の方がとても面白かったです。
この種の小説にはあったことがない!と少々興奮しました。


下の話

とても簡単に人を殺す。

とても簡単に人を殺す。
邪魔な人がいると、
「よ〜し!お父さん頑張っちゃおう!」というノリに近い感じで、
「邪魔だ!殺そっと!」と軽いノリですぐに殺す発想が新鮮でした。
もう少し、いやもっと深く考えたりするものだと思っていたので。
実際に、人の生死に関しては小説でもしっかり描写されてることが多いと思います。
こういう発想は、非常に新鮮でした。それに、ためらいが無いのも新鮮でした。




あぁ、この生徒はこういう風な結末だろうなって思い、
何人かを当てる事ができました。
ただ、アーチェリー部の子がハスミンを止めるのかなって思っていたのですが、
そこはうまく裏切られました。


生き残りについては、友達を犠牲にして、その後にこっそりと降りて生き残るかと思ってましたが、
友達を犠牲にして、犠牲にした友達と入れ替わるというのは一本とられました。
それにしても、伏せてる間の生徒はどういった精神状態だったのかと思うと、
ハラハラしますね。



学校のクラスでのサバイバルなので、
バトルロワイアル」を思い出しもしました。