ストロベリーナイト_誉田哲也

面白かった。
凄惨な描写が所々(主に殺人シーン)あり、
ぬくぬく生きてきた僕には刺激が強すぎた。
そのため、目だけで文字を追っていった文章があったので、
「あれ、この伏線ってどこにでたんだっけ?」と思うことがしばしば。


しかし、内容は惹きつけられる程に面白かったので、
一気に読んだ。スリル、緊張感を感じながら読めた。


それと、背景がしっかりしていて、感情移入もしてしまい、
1リットルの涙を読んだ以来に、感情が高ぶったりもした。


ドラマの方も見たので、言及しておく。
ドラマも竹内結子ファンという色眼鏡を考慮しても、面白いと思う。
実際に視聴率もいいみたいだし。


ドラマは、原作を忠実に再現した感じで、
こちらも凄惨な映像になった部分は、
「うわぁぁぁぁ」と一人で盛り上がり、
目を覆ってみていた。



原作を読んでから、映像作品を見ると、
よくあるがっかりさせられるパターンではなかった。
ただ、ポイントを抑えて、それをつなげるだけの感じもしたので、
急いでるなーという印象はあった。
まぁ、2時間ちょっとで収めるということなのだろうなとも思っている。


そして、配役も素晴らしい。
配役については、解説で取り上げられている役者もいて、
原作の人物像とかけ離れていることがないのが良い。
姫川(主人公)が埼玉出身の設定で、敵対している勝俣刑事に埼玉を田舎扱いされるセリフがあるが、
玉出身の竹内結子が「埼玉は田舎ではありません。」と言うところが、
実感がこもっている気がして個人的にクスっと笑える。


渡辺いっけいと高島政宏の両者の演技も迫力があっていい。
画面越しだけど、緊張感が伝わる。


これは、たまたま連続ドラマの2話を見てて、
面白いと思ったので、原作を手にした。


また、実に、2,3年振りにドラマを観ているかもしれない。
竹内結子が出ていた月9も観ていない程に、ドラマを観ていなかった。