モダンタイムス_伊坂幸太郎

こいつも、面白い。
魔王の続編的な扱いで、
魔王の時代の数十年後といった設定で、
魔王に出てくる重要な人物も登場する。
魔王を読んでいると、楽しさ倍増かな。
僕はそうでした。


冒頭の文から引きこまれた。


「実家に忘れてきました。」何を?勇気を。


面白いな。
主人公の小学生時代に、
担当の教師から、「勇気を出せ。勇気を。」と言われた所、
勇気を実家に忘れてきたとヤケ気味に言ったセリフ。




この小説を読むと、斜め上の上司とご一緒する機会があって、
そこでありがたい言葉を頂いたことを思い出す。
もっと言うと、その時は理解出来なくて、
そういうものですか?と相槌を打った記憶がありました。
今は、斜め上の上司の話してくれたことも分かりかけてきた。


斜め上の上司のありがたい言葉
"自分の目の前の人を幸せにしていきたい。"
と言うような言葉。
当時、社会人一年目で、希望で溢れていた時期でした。
それなので、当時は実感ありませんでしたが、今はなんとなく理解出来ます。


小説にも似たようなことが書いてあって、
「一人の能力には限界がある」と述べてあり、
その時に出来ることは、2つある。
・諦めること
・自分のできる範囲で頑張る。
これは、社会人三年目でなんとなく理解出来た。
多勢に無勢。
会社でもそう思ったけど、一部アイドルを応援しててそう感じた。
いくら個人で頑張って、応援するのに限りがあること。
特に、お金と時間ですかね。
ここらへんは折り合いつけられるようになりました。



それから、伊坂先生は、
良い意味で青臭い考え方をお持ちなのかななんて思いました。